長野県木曽・大桑村。花崗岩の白い川底が陽光を受けて、水は幻想的な青に輝く。あてら荘から徒歩10分、日本遺産・木曽路に息づく清流の物語。
阿寺渓谷は、「流れる宝石」エメラルドブルーの清流とも称されます。花崗岩の白い川底が陽の光を受けて、水は幻想的な青に輝く。地元では古くから「阿寺ブルー」と呼ばれてきた色です。
覗き込めば川底の小石まで透き通って見える透明度に、ふと言葉をなくす — そんな清流が、あてら荘のすぐそばを流れています。全長およそ6.3kmの散策路を奥へ進めば、千畳岩、犬帰りの淵、ウナリ島、熊ケ淵、牛ケ淵、そして六段の滝。木曽五木の国有林に守られた森の中を、阿寺川は静かに流れていきます。
文化庁は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定しています。阿寺渓谷の流れる木曽路も、そのひとつ。
木曽路はすべて山の中
〜山を守り 山に生きる〜
渓谷の入り口、木曽川にかかる阿寺橋のたもとには、こんこんと湧き出る名水「美顔水(びがんすい)」があります。木曽五木の国有林に育まれ、地肌を伝って尽きることなく湧き出る真清水。
何時の世も濁ることなく、音高く、清らかに流れゆくこの水は、「信州の名水・秘水」に選定されています。旅の途中、ひと口含んで木曽の森の恵みを感じてください。
信州の名水・秘水 選定
明治40年6月、歌人・島木赤彦は伊藤左千夫とともに木曽路を訪れ、一夜を阿寺温泉に過ごしました。そのとき赤彦が詠んだ歌、五首。
※あてら荘の天然温泉「阿寺温泉」は、赤彦が一夜を過ごしたこの地に湧く湯です。
コブシ・ツツジが咲き、新緑がまぶしい季節。山菜も芽吹き、渓谷が一年でいちばん若々しい表情を見せます。
青葉と白雲。浮き輪で流れに身を任せ、岩から飛び込み、水中眼鏡で魚を追う。光と影のあわいで青がきらめきます。
虫の声、ススキ、そして紅葉。エメラルドの水面に錦の山が映り込む、阿寺渓谷屈指の絶景の季節です。
積雪があたり一面を水墨画のように染めます。静寂のなか、凛と澄んだ空気と青い流れが旅人を迎えます。
あてら荘から渓谷の入り口(阿寺橋)まで、ゆっくり歩いて約10分。朝の散歩にも最適です。
お車なら約2分。中央自動車道・中津川ICから国道19号を北上、JR南木曽駅・野尻駅からもアクセスできます。
夏期のマイカー規制期間は、徒歩またはレンタサイクルが便利。新緑のなかを風を切って進めます。